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コラム

「適材適所」の限界〜相互理解を土台にしたチームビルディングへ

「チームビルディング」という言葉は、管理職やリーダーだけでなく、様々な人が興味を持つ単語でしょう。
しかし、実際にその意味するところは、組織によって、また担当者によって大きく異なることがあります。

「適材適所で人を配置すればチームはうまくいく」
「メンバーの強みを活かせば成果が出る」
こうした考え方は、一見、理にかなっているように思えます。

しかし現実には、スキルや経験だけでメンバーを配置しても、チームがうまく機能しないケースは少なくありません。
なぜなら、効果的なチームビルディングには単なるスキルのマッチングを超えた、より深い相互理解が不可欠だからです。

  • 適材適所だけでは不十分な理由

「適材適所」という言葉は、人材配置において重要な考え方です。
しかし、ただのマッチングだけでは、効果的なチームビルディングにはなりえません。

例えば、優秀なエンジニアを集めたプロジェクトチームが、期待したような成果を出せないことがあります。
個々の技術力は高くても、コミュニケーションがうまくいかず、意思決定が停滞してしまうのです。
古いことわざに「船頭多くして、船、山に上る」というものがあります。指示が多すぎて、結果が明後日の方向へいってしまうという意味です。
チームビルディングとコミュニケーションは現代だけでなく、古くからの課題だったことが伺えます。

「適材適所」の限界〜相互理解を土台にしたチームビルディングへ

この背景にあるのは、「人は単なるスキルの集合体ではない」という事実です。
同じスキルを持っていても、情報の受け取り方・判断の仕方・優先順位の付け方は人によって異なります。
こうした認知スタイルの違いを理解せずにチームを編成しても、メンバー間の摩擦や誤解が生じやすくなります。

効果的なチームビルディングには、スキルのマッチングに加えて、各メンバーの認知スタイルを理解し、それを活かす仕組みが必要なのです。

  • 自分の「紹介シート」を持つことの重要性

チームで働く上で、「自分を知り、相手にそれを伝える」ことは極めて重要です。

しかし、多くの人は、自分がどのように情報を受け取り、判断しているのかを言語化できていません。
「なんとなく」「感覚的に」といった曖昧な表現にとどまってしまうことが多いのです。

ここで必要になるのが、自分自身の「紹介シート」のようなものです。

例えば、
「私は全体像を把握してから細部に入りたいタイプです」
「私は論理的な根拠を重視して判断します」
といった自己理解を持つことで、自分の働き方や思考の傾向を他者に伝えやすくなります。

また、自分の紹介シートを持つことは、自己肯定感の向上にもつながります。 「自分はこういう傾向がある」と認識することで、それを強みとして活かしたり、課題として意識的に補ったりすることが可能になります。

ただし、この紹介シートは固定的な説明書ではありません。
もっとずっと動的なものです。
経験によって変化し、深化していくものとして捉える必要があります。

  • 相手の「紹介シート」を読む姿勢

自分の紹介シートを持つことと同じくらい重要なのが、
「相手の紹介シートも読みたい」 という姿勢です。

チームビルディングにおいては、お互いの認知スタイルを理解し、尊重し合うことが欠かせません。

例えば、ある人が会議で詳細な説明を求めるとき、それは
「細かいことにこだわっている」のではなく、
「具体的な情報があると安心して判断できる」
という認知スタイルの表れかもしれません。

また、別の人が結論を先に述べるとき、それは
「せっかち」だからではなく、
「全体像を把握してから細部を詰めたい」
と考えた可能性もあるでしょう。

こうした違いを「相手の個性」として受け止め、理解しようとする姿勢があれば、チーム内のコミュニケーションは大きく改善します。

MBTI®を活用することで、こうした認知スタイルの違いを体系的に理解し、言語化することが可能になります。

「適材適所」の限界〜相互理解を土台にしたチームビルディングへ のイメージ
  • MBTI®で捉える「利き手」としての認知スタイル

MBTI®では、行動そのものではなく、その背後にある「心の利き手」を見ていきます。

行動はあくまで表れにすぎません。 同じ言動をとっていても、その背景にある思考プロセスや価値観は人によって異なります。

例えば、二人のリーダーが同じように「チームの意見を聞く」という行動をとっていても、一方は「多様な視点を取り入れることで質の高い意思決定をしたい」と考え、もう一方は「メンバーの気持ちを大切にして和を保ちたい」と考えている可能性があるのです。

MBTI®は、こうした「とっさの時の衝動」、つまり自然に好む心の動きを理解するためのフレームワークです。

認定ユーザーによるフィードバックを通じて、参加者は自分の利き手を探求します。

また、チームメンバーが同時に受講することによって、チーム全体の相互理解が深まります。

  • まとめ : 深い自己理解が効果的なチームビルディングを実現する

効果的なチームビルディングは、単なるスキルのマッチングでは実現できません。

重要なのは、メンバー一人ひとりが自分の認知スタイルを理解し、それを必要に応じて他者に伝えられること。
そして、相手の認知スタイルを知り、尊重しようとする姿勢を持つことです。

MBTI®を活用することで、こうした相互理解の土台を築くことができます。
自分の「紹介シート」を持ち、相手の「紹介シート」を読む姿勢を育てることで、チームは多様性を強みに変え、相乗効果を発揮できるようになります。

Adore la vie(アドレラヴィ)では、MBTI®認定ユーザーが、自己理解と他者理解を深める研修プログラムを通じて、組織のチームビルディングをサポートしています。

より深い自己理解をもって、効果的なチームビルディングを行っていきませんか?

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