会議で建設的なディスカッションにならない、1on1での会話が深まらない・・・
「対話が深まらない」状況は、マネジャーやリーダーにとって悩ましい課題です。
この背景には、意見の相違だけではなく、物事の見え方や捉え方の“認知スタイルの違い”が影響しているケースも少なくありません。
つまり、相手の主張や態度に対して「理解できない」「納得できない」と感じるのは、知識や経験、価値観の違いではなく、そもそも“認知スタイル”が異なることが原因である可能性があります。
たとえば、あるマネジャーは「まず全体像を把握して考えたい」と思っていても、部下は「今ある情報で、まず動いてみたい」と考えている場合があります。
このような「情報の捉え方」や「判断基準」の違いに気づかないまま対話を続けても、お互いに理解を深めることは難しく、対立を生じる可能性もあるのです。

このような認知スタイルの違いに気づかないままコミュニケーションを続けていると、「話が通じない」「意図が伝わらない」といったフラストレーションが蓄積され、人間関係に悪影響を及ぼす可能性があります。
そこで有効なのが、認知スタイルの違いを“構造”として捉える視点です。
Adore la vie(アドレラヴィ)が提供する研修では、MBTI®のタイプ理論に基づき、「どのように情報を受け取るか」「何に照らしあわせて意思決定するか」といった違いを可視化します。
MBTI®は、心理学者ユングの“タイプ論”をもとに開発された世界で最も活用されている性格検査のひとつであり、個人の認知や判断の傾向を「型(タイプ)」として整理し、理解しやすくするための枠組みです。
重要なのは、この枠組みを使って「自分と相手は何が違うのか?」に気づくことであり、「あなたは○○タイプだからこうだ」とラベリングすることが目的ではありません。
お互いの違いを認知スタイルの違いとして捉えて、相互理解を深めるきっかけとし、自分にとっての“当たり前”を押しつけることなく、建設的な対話を促進することが重要です。

認知スタイルは、優劣がつくものではなく、個性の多様性のひとつです。
“情報の捉え方”や“判断基準” のパターンが異なることで、同じ状況下においても、異なる世界を見ているということを理解する必要があります。
重要なのは、自分にとっての当たり前は、他者にとって当たり前ではないということを常に自覚することであり、
「相手がなぜそのように話すのか、考えるのか」を理解しようとする姿勢を持つことです。
そうすることで、
・相手の反応を落ち着いて受けとめることができる
・相手に伝わりやすくなるように、伝え方を調整できる
・異なる視点を持ちつつ、建設的な対話を促進できる
といった効果が期待できます。
組織のトップやマネジャー、リーダーが、まず自分の認知スタイルを理解し、その違いを前提にした対話を行うことで、チーム全体の心理的安全性にも好影響が及びます。
人と人の間に「ズレ」が生じることは避けられません。
しかし、そのズレを「わかり合えない」と諦めるのではなく、認知スタイルの違いとして受け止めることができれば、それは関係性を深める入り口になりうるのです。
MBTI®は、その違いに気づき、言語化し、対話を始めるための有効なフレームワークです。
マネジメントの現場などで話が通じないと感じたとき、自分と相手の見ている世界がどう違うのか、まずは自分の認知スタイルを自覚することからはじめましょう。
MBTI and Myers-Briggs Type Indicator is a registered trademark of the Myers-Briggs Type Indicator Foundation in the United States and other countries