社長と常務が企画した役員研修で初めてMBTI®を使った自己理解研修を受けて、これまで考えていた色々なことが繋がりました。
さかのぼってお話すると、店長塾の塾長(三年間、全店長の教育)をやったことで、自分が変わるきっかけに
なりました。店長塾は、最初の年は2~30人で始まって、次の年に半分の店長、最後の年には全店長を対象に行うことになりました。
最初は選抜された意識の高い店長が対象だったので、私がどういうことを考えてどういうことをやってきたかということを伝えるだけでみんな反応して行動に移すので、教育は容易でした。
対象が広がり、最初の年にうまく響いていたのに、急に響かなくなっちゃって、じゃあどうしようかと考え続けました。その三年を経験させてもらったことは、自分の人生において大きな転機となりました。
当然ですが、同じことを全員に教えても同じ成果がでないのです。
人それぞれもっているものが違うし、能力が違うし、考え方も違うから、その人に合わせて、資料を作ったり、伝え方を変えたりしないと効果でないなと思ってやっていました。店長達を全員束ねるうちに、店長たちの異動について、どのタイミングでどこの店に異動させたら、誰がどういう能力を発揮して、どう活きるかということをいつも考えていました。
販売部長になってからは、誰の力をどう伸ばそうかとしか考えてなかったですね。
先ほどお話したように、地域ごとにお店も特徴が全くばらばらなので、合わない人が行ってしまうと能力発揮できないんですよ。
これまでは、能力とか表面に見えている性格で判断していたのですが、この研修を受けたことによって、
「あっ、人はそういうものを土台にもっているんだ」ということがわかって、いろんなものが繋がったんです。この繋がったことが、自分の中では大きかったです。
人との繋がりを大切にする店長は、声をかけたり、その人を褒めたりするのはうまいけれど、理屈を重視する人たちにうまく対応できずに、具体的に理論的に指示を出せない、感情だけになるという現象があり、人の繋がりを大切にすることも理屈も、両方ないと極端な話ダメだということが役員研修でMBTI®と出会って、すごく入ってきました。
この研修を受けて、人として器を大きくするために有効だと感じました。
研修を通じて、店長たちが少しでも人に対して理解が深まると大きな影響があるなと考えました。
150~200人のパートナーさんを束ねているわけですから。
そして、その店長を束ねている地区担当部長達にも理解を深めてもらえればと考え、まずは地区担当部長を対象に、続いて店長に自己理解研修を拡げていきました。
地区担当部長くらいになると、隠していても隠しきれない、何百人にも見られているわけですから。
地区部長が素のままでちゃんとしていられないと、よい地区にはならないんです。
地区部長にも店長にも、人として器を大きくするきっかけにしてほしい、そして、人の違いや多様性について理解を深めて、大切なところに力を注げるようになってほしいと思って、研修を展開しました。
さらに、ある程度店長達が理解した上で、現場にもっとも近いスーパーバイザー(以下、SV)が、MBTI®の考え方を理解しないと効果がでにくいなと考えました。
実際その通りで、SVのメンバーまで研修をやったことは大きかったと思っています。
生鮮SVを経て、今、店長として活躍している人がたくさんいるんですよ。
役員研修で出会ったことをきっかけに、地区担当部長、本部部長、店長、現場のSVメンバーまで展開したが、
それぐらいやらないと残らないと思った。
効果がでるまでやらないと意味がない、結果、現場にもっとも近いSVまで落とし込まないと意味がないと考えて展開したのです。