株式会社池田模範堂
経営支援部ダイバーシティー推進担当
金盛文子様


ダイバーシティの研修を導入するまでの経緯
私は5年前から社員教育の仕事に携わり、
現在は主にダイバーシティ推進に取り組んでいます。
この役割を担うきっかけになったのは、定年の3年前に異動が決まり、
残り3年で何ができるかを考えたとき、
異動先の上司の「会社に恩返しをすること」の一言です。
新たな部門で最初に関わったのが教育研修で、
全員参加の集合研修を企画するところからスタートしました。

また、女性管理職としては、長い間、私1人であったことから、
女性にもっと活躍してほしいという想いもありましたので、
女性活躍推進の活動も合わせて取組みました。これからやることが、
社員ひとりひとりがいきいきと働いている状態につながればと思い、
いつもそういう社員の姿をイメージしながら進めてきました。
それが、吉武さんにお願いしているダイバーシティ研修につながっていきました。
先の活動は、大多数の方が賛同してくれ、無駄ではなかったのですが、
違和感を覚えている人もいて、しっくりこない何かを感じていました。

男女ともひとりひとりが活き活きと働くためには、
今やっていることと何か違ったことも必要だと思うようになった時にMBTIと出会いました。これはいい!と思いましたね。
私も実際にMBTIのフィードバックを受けて、私自身が今までいいと思って活動してきたことに対して、
違う見方をしている人(タイプ)もいるということがわかったのです。この体験が他者に対する見方を変えました。
お互いが違うということを理解しながら仕事をしていくことで、今より対人関係、
仕事の進め方がうまくいくことも多いのではないかと考えました。
「その考え方・意見はおかしいのでは?」と思うのではなく、
「いろんな考え方・意見があっていい!」とお互いが思えるようになることが大切なのではないかと思いました。
たくさんの方に、これを体験してもらいたいと思いました。
そこから、「ダイバーシティ研修」を導入するための活動が始まりました。

ダイバーシティ推進プロジェクトのパートナーにAdorelavieを選んだ理由
吉武さんに初めてお会いしたのは、2年ほど前でした。
MBTIはとてもよいものだという確信はありましたが、講師選定が重要なポイントだと思い、
実際に何人かの講師とお会いしました。
まず、研修中のハプニングに適切に対応できる経験豊富な方であることが必須条件でした。
吉武さんはMBTIアドバンスユーザーであることから、多くの経験をお持ちだと思いましたし、
私の質問にも適切な回答をくださいました。
また、「どのタイプの人にも適切な対応ができる」、
「それぞれのタイプのことをきちんと伝えることができる」も条件に入っていました。
実際にお会いして、吉武さんはそれができる人だと思いました。以上が選んだ理由です。

プロジェクト推進する上でこだわったこと
1つは、部門長以上全員に研修を受講してもらうことです。部門長の影響力は大きいですので。
この研修を導入するにあたっては、社長に承認をもらうために何度も提案書を出し、
却下もされましたが、あきらめませんでした。そこまでしてもやる価値があると思っていました。
また、社長にもぜひ研修を受けて頂きたいと思っていて、それが実現しました。
2クラス目の研修に社長ご自身が参加されることになりました。
社長に参加頂けたことで、以降、部門長の皆さんには受講を快く受けて頂けました。本当に良かったです。

2つ目は、受講生が受けて良かったと思える研修内容や環境を作ることです。
研修の内容・進め方については吉武さんからの企画案を基に決めていきました。
3回シリーズになっている点は良かったですね。実践と振り返りができ、効果的な組み立てです。
また、受講者が安心して自分を出せる環境を作ることも大事なので、研修会場は1回目と2回目は社外の施設を使いました。

3つ目は、受講者1人ひとりに対しての気配りです。
受講者に、「受けてよかった」と思ってもらうためには、細かな気配りがとても大切だと思っています。
受講後のアンケートの記入内容によっては本人にフォローする場合があります。
吉武さんは丁寧に対応してくださいました。専門家のアドバイスは的確ですね。
この研修を受けなくても成長できる人はいます。人によってはうまく理解してもらえない場合もあります。
が、そういう方でも、この研修を受けたことが、将来きっと役に立つことがあるだろうと思っています。
最近は、そう信じて進めています。
回を重ねていくうちに、人それぞれだということもわかってきました。

受講者の気づきと喜びの声
研修を導入してよかった点は、「いい研修だったね」で終わるのではなく、
研修受講後、学んだ事を実際に試してみたという声が多かったことです。

例を挙げると
・漠然と自分はこういう人間だと思っていたのが、MBTIのフィードバックを受けて明確になり、
さらに、MBTIの『タイプ入門』(※MBTIフィードバック時に使用するテキスト)に書いてある通りだと納得し、
自己理解が深まったという方が多かった。
・部下同士が対立した時に、タイプの違いを説明したことで、対立していた部下にわかってもらえた気がする。
・今までは他者との会話が苦手で悩んでいたが、研修受講後、対人関係に余裕が生まれ、楽になった。
・上司と部下が受講したケースでは、上司が先に受け、受講後、部下に対する対応が変わったのがわかった。
その後、その部下も研修を受けてみて、上司が自分のタイプを考えて、ちゃんと実践してくれていたということがわかり、
感謝の気持ちと自分もやろうという気持ちになった。
・上司に提案してもなかなか通らず、仕事を進めるうえで苦労していたが、MBTIを学んで、
上司のタイプに合わせた提案の仕方に変えてみたら、すんなり通り、仕事を進めやすくなった。
・会議を行うにあたり、タイプの違いを尊重し、議題だけでなく内容を事前に案内するようにしたところ、
会議で参加者が意見を言ってくれるようになった。
・家族に対する接し方を変えたところ、家族との関係が変わった。子供がたくさん話してくれるようになった。

など、実践してうまくいった経験は、本人の成長につながりますね。
事務局をやっていてうれしいのは、受講生からこうした具体的な成果が聞けることや成長が見えるときです。
全員が一時に大きく変わるわけではないですが、回を重ねる毎に変化していくのが見えます。

上司と部下が共に成長する環境へ
研修は3回シリーズとなっているので、各回の間で実践し、実践したことを研修で振り返る。
そうすると、どんどん自分のものになり、本人の成長につながります。
また、受講レポートに、上司がコメントを記入しているので、
先に受講した上司はレポートを見るたびに思い出していると思います。
上司の理解がより深まります。受講した部下のタイプに合わせたコメントを書いている上司もいます。
うれしいですね。

これからやっていきたいこと
最終的には、やはり会社に恩返しをすることですね。
ダイバーシティ研修を受講し、自分のことを理解した社員は、
現在そしてこれからの激しい環境変化の中でも自律的に生きていくことにつながるでしょう。
このような研修を通して社員の支援をすること、また、ひとりひとりの社員に目を向けて、
必要な人への個別の支援をしたいと思っています。
先日、ある人が「会社を辞めようかな」とおっしゃったので、話を聴いてみると本心ではなく、
本当は働きたいんだということがわかったのです。
いろんな状況から、本来の自分の姿や想いと違うことを言ってしまうこともあります。
きちんと話を聴いてみないとわからないことだと思いました。
このように、私が関わることで支援できる人がいれば、話を聴いていきたいと思っています。
私が直接応援できる人は1人かもしれないし2人かもしれない、少人数かもしれません。
それでもいいと思っています。
また、これからの人たちに、定年後の働き方のモデルの一つになれたらいいなと思っています。
それが今までこの会社で働いてきた私にできることだと思っています。